母の足。
母はずーっと前から膝を痛がっていた。
が、何年も前に診てもらった町医者さんに「まだ、手術は早い」と言われたのをずーっと信じており、私が違うちゃんとした医者に行けと言っても
「お母さんの足はまだそんなに悪くないんだよ!!」
とプチ切れしていた。
どっちにしてもそれ言われたの随分前だよね?
100メートル歩くのもやっと、座ったらつかまらなきゃ立てない、イテイテってロキソニン飲みながらも『まだ早い』のか?
ある日、友人のお母さんも膝が痛く、医者で見てもらったところ、なんちゃら言う薬で痛みを止めながらも生活するにはだいぶ調子が良いと聞いた。ロキソニンのような薬とは違うとの事。
なんだ、治療法あるんじゃん( ´•ω•` )
母にそれとなく伝えても相変わらずの反応で、マッサージ屋さんに通って誤魔化していたのだが(前出の町医者はさすがに見切った)、とうとう自転車に乗れなくなった。
そのタイミングで私がネットで調べたところ、うちの地域では誰もが「あそこは…( ´•ω•` )」と言う病院が見つかった。
どうやら、膝の世界では少し有名な先生が週一で来ているらしい。
Googleマップ内のコメントにもその先生を名指しで、ありがとうございました、と書いてある。
電話してみると、やはり人気で混んでいたのだが、運良くさっくり予約が取れた。
「うわー」
母の足のレントゲンを見た瞬間先生は叫んだ。
「もう、手術がどうこうとか言う段階超えてますね」
「よく我慢してましたね」
「30年ものですよ、これ」
「(手術)いつにしますか?」
人工関節手術一択である。
ほーらー(´・×・`)
昔は人工関節は保険効かなかったのかな?
今は政府の方針で、
足が悪くて歩けなくなる→寝たきりになる
→金かかる
を避けるため、人工関節も普通に保険で出来るそうだ。
ありがたいなー。
先生は治療費を抑えるために、両足同じ月内で出来るよう考えてくれた。
信じられない…、こんな良心的な先生いたんだ
(っω<`。)
それだけでなく、手術方法も普通と違って(私には普通がわからないのだけど)、翌日から歩け、傷跡も小さいそうだ。
良くなるといいなー。
旦那には申し訳ないけど、1ヶ月近く実家にほぼ泊まり込み確定。その間に父の次の入院もあるし。母にべったりの愛想のない猫もいるし。
さて、頑張りますか(*•̀ㅂ•́)و"
入院7回目、8回目。
7回目。前回と全く同じで書くことなしなのだが、入院時の説明の時先生は
「次の入院は4週間後で」
と言った。
私「え、3週間後でなくていいんですか?」
先「いや、4週間後でいいです。あまり打ってもあれなので…」
あれってなんだ。
が、退院直前に父が聞いた話によると3週間後と言ったという。
え?4週間後でって言ってたよー。(まあ、父だしな)
今回は次の入院までの間にCT撮影と診察があった。
診察には私も付き添い、先生に次の入院のことを聞くと前回から3週間後だと言う。
私「先生、前、4週間後って言ってたんですけど...」
と言うと
先「あー、すいません。でも、抗がん剤効いてるみたいなので間空けない方がいいかなって」
CT撮ったあとなら、そうかー、と思うが、その前から変わってたよね?
まあ、しゃーない。
看護婦さんに聞いても
「先生は何考えてるのかわからない」
と言うし。
そういうもんなのか?
正直言うと、これが何とかすれば治る状態ならば私もちょっと不安になったかもしれないけど、父の状態では標準治療とやらを淡々とやって延命してもらえればいいかなと思っている。
見捨てられないだけいいかなと。
結局、3週間後にいつものように入院。
が、いつもは入院の日から抗がん剤打つのに何故か3日後から。
入院長くなるよ?
なんでなんですか?と、聞いても
先「ちょっと様子を見てからっていうか...、と、自分が2日目いないもので...」
( ´•ω•` )
様子を見るって言われると返す言葉ないよねー。
話は変わるが母の膝を手術することになった。
良さげな先生が実家近くの病院に週一で来ていることをネットで見つけ、トントン拍子に見てもらえ、サクッと手術してもらえることになった。
肺がんネタじゃないけど、この話も次回少しさせてもらいます(o・・o)/
めんどくさい旦那さん。
「ティファールの湯沸かし器より沸騰はやくてさー」
Sちゃんは真顔で言う。
もともと口うるさい人だとは聞いていた。
「子供がいい大学に入るには母親が仕事しないで面倒みなきゃだめなんだ!!」
とか
「子供の結婚だって、今は親がやってやらなきゃだめなんだ!!」
とか。
口うるさいって言うのとは違う気が…。
とにかく、彼になぜ?どうして?
と質問するだけで
「俺の言うことがきけねーのか!!」
だそうで(´•ω•`)
母親の面倒見てくれる気満々の嫁によくそんなこといえるよなー。
二の句には
「俺は家長なんだからな!!」
だそうで(´•ω•`)
病院も東京の高名な病院(遠い)にセカンドオピニオンしろだの、あーしろこーしろ( `д´)σ
お母さんの事が心配なのか自分は偉いアピールなのかよーわからん。
絵に書いたようなモラハラ。
家族が病気になると細かい決め事は多くなる。
うちなどは、負担を背負うであろう人の意向を優先して決めてると思うが(気にしてなかったけど)、俺の意見は世界一!の人が絡んでくるとこうなるんだろうな。
これに比べたら、うんともすんとも言ってこない時もある我が兄が可愛く思えるな(思えないけど)。
しかし、私だったらこんな状況なら泣いて逃げちゃうけどね。
Sちゃんはほんと逞しくて「子供のこともあるし」とさらっと我慢する気でいる。
ただ、旦那さんが将来病気になっても、面倒は絶対見ないで、ザマアミロってほくそ笑みながら見送るそうです。
いや、見送るまで一緒にいるんかーい(髭男爵風に)。
入院6回目。
こなれた感じで入院6回目。
サクッと入院、点滴3日間、サクッと4日目に退院。
血液中の成分の数値が下がる前提なので、退院2日後に通院して魔法の注射を打ってもらった。
これで3週間通院もなしらしい。
ところでこの魔法の注射を打った時のお会計は1万円ちょい。
1割負担なので残りは健康保険からでているのだろう。って出してもらってるんだけど。
きゅ、きゅうまんえん…(;゚Д゚)
前も言ったけどこちらは助かるけど破錠しない方がおかしいね。
父いわく、入院時退院時などにもらっていた薬がなんやかんやと余る時があるので、それを返すのだが、それらは他の人に回すことなく捨てられるのだそうだ。
ふーむ...。
便秘だー、眠れないだー、だーだー言うと、病院はすーぐなんらかの薬を出してくれる。
たまに怖くなるくらい。
病人に我慢しなよ、とは言えないし、自分もその立場になったらきっとあーやかーや言うのだろうが考えずにはいられない。
そんなこんなしてる間に友達の義理の母親もガンになってしまったと連絡があった。
そちらは末期の大腸がんで肝臓に移転しているらしい。
その友達の旦那さんが、まー、めんどくさい人で。
ちょっと話はずれちゃうけど次回に書かせてもらいます。
案の定。
抗がん剤投与後、10日程で血液の数値がだだ下がり⤵
またまた個室に移された。
担当の先生は、またこの先1週間程様子見でと言った。
だが、先生が翌週まるまる不在なので他の先生に引き継いでおくとのこと。
他の先生かー。怖くない人だといいなー。
が。その翌日。
父「なんか血液の数値が上がる注射3日間うったら退院していんだとー」
なんだ?そんな魔法の注射があるなんて初めて聞いたぞ。
なんか、その引き継ぎの先生が、めんどくさいから打っちゃえって言ったのではないかとちょっと不信...。
まあ、悪影響がないならいいのだけど、そんなのがあるという話は1回も出たことがなかったので、担当の先生とは違う指示としか思えないんだよね。
実際注射後は嘘のように数値があがったそうだ。
降って湧いたような退院。
ま、いんだけどさ(´•ω•`)
洗濯。
父の病院に行くたびにパジャマや下着などの洗濯物を持って帰っている。
病院でレンタルパジャマなどもあるようだが、寂しがり屋の父のためにこんなにしょっちゅうお見舞いに行っているのだから、まあ洗濯物は持ち帰ってやる方がいいだろう。
そんなある日、父が
「なんか洗濯機がただでできるんよー」
と言ってきた。
たーだー?
そんな上手い話に私は騙されん。しかも父情報だ。
が、本当にタダでしかも自動で乾燥までしてくれるすぐれものだった。
父は病院のコンビニで洗剤を買い、掃除のおばちゃん(仲良し)に教えてもらってできたらしい。
じゃあ、父に洗濯やらせてお見舞い減らせば?と一瞬なったが、父の口から来なくていいよというセリフは出てこない。
なぜなら次男坊の甘ったれ屋さんだからだ。
はー。
しかも、洗濯物を洗うだけでたたむということができない。
そして、たたんでくれいと母に差し出した洗濯物はなんと生乾き...(臭くはなってなかったが)。
親やら身内が入院するのは誰でも大変だと思うが、使えない(暴言失礼)親が入院すると更に大変だ。
結局元通り洗濯物は持ち帰ることにしましたとさ(´•ω•`)
違う抗がん剤スタート。
胸水問題が解決したため今回はサクッと抗がん剤スタート。
ただ前のとは違う種類なので経過観察が必要だ。
点滴も前と同じ3日間。
抗がん剤って本や聞く話だと日帰りで出来たり、薬なんかでもあるらしいけど、あれは何が違うんだろうなあ。
とりあえず、様子見。
父のためにブック〇フのコンビニ本の漫画版鬼平犯科帳を買っているのだが(新品大量購入はむりー)、実家の近くのは買い尽くしてしまったので、病院先やら出かけた先で鬼平犯科帳を買い漁る。
ブック〇フ助かるなー。
普段、新聞くらいしか読まない父だが時代劇の漫画版はとっつきやすいようだ。
そのおさがりを母も喜んで読んでいてびっくりした。
お見舞いはひまだから読書のチャンス。
私も新品やら中古やらを買いまくったせいで、実家は本だらけになった。
しょーがないね(´•ω•`)