相部屋。
我が家は病室は相部屋でお願いしている。
個室代にプラスのお金を出せるような余裕はないし、いい保険にも入ってないし。
でも毎回入院時、「相部屋希望でよろしいんですか?」と事務の人に確認される。
その雰囲気から察するにほとんどの人が個室を希望するのだろう。
ミンナ、オカネモチダナー(´•ω•`)
幸い相部屋と言っても2人部屋だし、入院時、相部屋が満室なら個室にタダで入れる。
それに、寂しがり屋の父は相部屋の方が好きなようだ。
今回の入院時、先に入っていた父と同室の方はその日に退院し、翌日には違う方が入院してきたらしいのだが、なんとその方の奥さんが「お世話になります」と、1000円分のテレビカードを持って挨拶に来たのだそうだ。
なんと太っ腹な。
が、逆に父も気を使ってしまい、
父:「なんかお返し買ってきて( ゚д゚ )」
とのこと。
だよねー。
しかもその話を聞いた翌日には退院するらしいので慌ててその辺で手頃なお菓子の詰め合わせを買って、なぜか私がご挨拶した。
ふーむ。
お気遣いはありがたいのだけど、ちょっと逆に気を使っちゃうよねー。
相部屋って、こういうの難しいよね。
神経質な人でもやだし、無神経すぎる人もやだし。
まあ、今のとこそんなに変な人にもあたっていないので、これからもそうだといいな。
入院5回目。
実質5回目の入院。
もう入院手続きにも慣れたもので、事務の手続きの不備をこちらから指摘するほどになってしまった(あの書類いらないんですか?など)。
病室へのセッティング(衣類や小物などをしまう作業)も母とチャチャチャっと片付けてしまう。
看護師さん:「いいですねー、女手2人でチャチャっとやってもらえて」
いや、父に任せたら年明けますんで(´•ω•`)
そんな時、父がこっそりキンカン(かゆみ止めの)を取り出した。
あれ?最初に入院した時、私に大きいの買わせたよね?
母:「あー!またキンカン買ったの!?」
聞くと家に4つくらい使いかけのキンカンがあるらしい。
父:「そうなん?(´•ω•`)」
なんなんだー。
ガンだけじゃなく、キンカン買う買う病にもかかってしまったのか父よ…。
母:「買うなって言ったのに!!((((;゚Д゚))))」
たいそうご立腹だ。
はー( •́ •̀ )
検査&診察。
間1週間空けてレントゲンと造影CTを撮り、それを元に先生の診察を受けた。
心配だった肺炎状態はだいぶ落ち着いたので、予定通り次の週から入院ということになった。
新しい抗がん剤のことは前々回の退院の時に聞いたけど、また改めて説明して頂いた。
前のよりは効果が弱いので、目標は現状維持らしい。
先生は効いてる限りずっととおっしゃるが、何年も何年も打てるわけではないだろう。
それが、終わる時ってどんなんだろうか…。
その時は必ずくるのだ。今は想像できないし、本人は自覚がないし。
癒着術のおかげで肺水が出なくなったため息切れしなくなったのを「治った」と思っている節すらあるし…。
考えてもしょうがない。
目の前のことをやるだけだ(`・ω・´)
抗がん剤を打てずに退院。
熱は落ち着いたものの、血液検査やレントゲンで炎症反応が出続けているとのこと。
が、一旦退院にしましょう、と先生に言われた。
点滴と同じ作用の炎症を抑える薬を自宅で何日か飲み、通院で確認して落ち着いたら改めて抗がん剤をしましょう、と。
そうですか(´•ω•`)
降ってわいた退院。
父はなにがなんだかわからないという顔。
そんなに嬉しくもなさそう。
進展はしてるとはいえ、初期の目的がされてないのでちょっと不安になるのかな。
しかし私も含め、家族はなんだかだれ気味。
病院にも慣れ、看護婦さんとも顔なじみになり、目に見える副作用もないので、緊張感ゼロ。
先生にも病院にも文句がひとつもないのも原因なんだけどね。
不幸中の幸いです。
けど、ダレダレ(´•ω•`)
癒着術2回目。
ようやっと前回うまくいかなかった、肺の外側と内側の膜?をくっつけて、その間にじわじわ出てくる胸水を止める治療が出来た(6月11日の記事を参考にして下さい)。
前とは違う薬剤を使うとの事。
先生:「この治療で炎症を起こして熱が出る人もいます」
へー、でも前回なんでもなかったし(その代わり効果もなかったが)、抗がん剤打ちながら退院時には朝からカレー食べる父だから大丈夫だろうと思っていた。
が。
父:「熱が出た((((;゚Д゚))))」
さいですか。ま、しょうがないね。
治療の副作用で熱が出ただけで大騒ぎ。
お父様、何度も言うけどあなた不治のガンなのですよー、と心の中で叫ぶ。
だが、これが案外長引いてしまい、本人は食欲もあるし、体力もあるのだが、若干咳が増えた。
どうやら、癒着はうまくいったのだが、上手く行き過ぎたのか、たまたま病気からなのか肺炎状態になってしまったらしい。
(先生はわからない時はわからないと言ってくれる人)
そのため、1回1時間くらいの抗炎症剤点滴を1日3回することになり、これがまた1週間以上かかってしまった。
やれやれ。
まあ、しょうがないね、としか言いようがないよね。
今年はいつもの3倍以上しょうがないね、って言ってる気がするけどしょうがないよね
(´•ω•`)
入院4回目。
父:「今度(の入院)は10日ぐれえ(ぐらい)かさあ(´•ω•`)」
私:「1ヶ月だよ、1ヶ月!前の退院の時先生とはなしたじゃん!(°A°`)」
父:「そーなん?!(そうなの?!)」
脳に転移してるのかと本気で心配になる暑い夏の日。
父は4度目の入院をした。
相変わらず治る気まんまんなのが涙を誘う(嘘)。
まずは胸水を抜くためにドレイン装填。
水が少なくなったら癒着薬注入とのこと。
これが今回も結構時間がかかり、結局丸々1週間かかった。
途中、ドレインのチューブの中に寄生虫みたいのが出てきたので慌てて看護師さんに聞いたら、血液中のなんとかっていう成分が空気に触れて固まるとそうなるんだそうな。
ほんと気持ち悪かったなー(写真撮ればよかったな)。
偶然?
父の知り合いの人にも肺がんが発覚した。
この人は父と同じく自営で仕事をしていて、この人(Aさんとします)がタバコを止めるから父も止めるきっかけになったと言っていた人だった。
私はあまり面識がなかったのだが、訳あって父が最初入院した時にご挨拶し、お見舞いまで頂いた人だった。
具体的にはわからないのだが、Aさんもなんか調子悪いので町医者で見てもらったら、東京の有名な病院を紹介されたそうだ。
で、肺がんと診断されたものの、東京の病院は遠く、高齢の奥さんは通うのが辛いし、お子さんもいないので、結局地元の病院に転院して治療することになったのだそうだ。
父母が父が退院した際にお見舞いに行くと、だいぶ具合が悪い様子だったそう。
父:「Aさん、末期なんだと、末期(´・д・`)」
私:「お父さんもね(´•ω•`)」
父:「え(´・д・`)?」
100回話しても通じない、治らないと言われた末期がん。
ステージIVの意味がわからないから、わからないのだな。でも先生も言いにくそうにいつも「治らない」って言ってるんだけどなー。
まあ、症状なさすぎだもんねー。
ちょっと歩いたりするとひゅーひゅー息になるくらい。
でもまあ、この自覚のなさでうっかりガンが治るとは言わなくても、ながーくながーく父と同じくのんびりしてくれれば、そこそこ長生きできたりしてね。